3月14日より募集を始めた当企画、皆様の拡散のご協力もあって様々な演者さんに応募していただけるという、企画主としてはとても嬉しい結果となりました。
ですが逆に選ばなければならない、この人もいい、あの人もいい、全員メインの役で起用したい、そんな想いや苦しみを逆に味わうという…まあ、本当に幸せ者だなと思います。
今回、選べなかった方々は当然ながら『その役に適してなかった』わけではありません。応募音声全てを聴き、私の中で最もイメージが近かった方々を選んでいます。そこに妥協は入る余地などありません。
前話はこれくらいで、後は選んだポイントを添えて、発表させていただきます。
・シャーロット
CV:ひきり さま(@HIKIRI0202)
応募数:42
彼女が応募音声を送ってきた時点で、私の心はほぼ決まってました。「このシャーロットを超える人がいなければ彼女がシャーロットだ」と。
ボーイッシュ…デザイン担当のアサ山さんは『王子様っぽく』と捉えていただき、主人公にふさわしいキャラクターとして表現されました。
風のように自由で、時には激しくぶつかり、その場にあるのが当たり前のような存在。今後、台本を通してどのようなキャラクターを創り上げるかとても楽しみです。
・ヴィルデ・フラウ
CV:菜月なこ さま(@nutsnaco)
応募数:33
妖精郷におけるみんなのお姉さん、保護者的な存在。その包容力のあるお声はとても癒されます。
ヴィルデ・フラウは全体のバランスを考えてお声を選ばせていただきました。彼女よりもお姉さんらしい、保護者らしい、は確かに存在します。
でも他の出演者との相性を考え、これくらいがちょうどいいというラインを考えました。もちろん、それを選ぶ段階でも5人ほど候補者はおられましたが…。
・キリル
CV:ばるう さま(@pastel07balloo)
応募数:34
育ってきた場所の険しさを物語る、物静かな少年声。でも、けしてわき役ではない。存在感というものが確かにある。そういったお声でした。
他の役も応募されておられましたが、この方には少年声がよく似合ってる…、もちろん他の応募音声も悩むくらい良かったんですが、この声を活かせるとなるとやはりキリルを演じていただきたい。そう思いました。
・リャンメイ
CV:恋摘もなか さま(@mona_ka_san)
応募数:36
一癖ある喋り方ながら元気で明るい女の子。様々な元気で明るい女の子の応募がありましたが、その中でも特徴があった、耳にひっかかるお声を持っていた、と私が勝手に感じてました。
厳選に厳選を重ねても6人残る。そうなると全体のバランスと他の応募者様との比べ合いを行うしかできないわけですね。
ハーフリングとして育った彼女のことを考えると少しばかり元気で明るいの裏を見て選ばせていただきました。
・ヒオウ
CV:加々美由亜 さま(@your_cyan)
応募数:11
割りと素直に決まりました。
と、いうのも。男性の応募者様って年長的なお声が多いんですよね。ヒオウには「冷たくも見守るお兄さん」的なイメージを持っていた為、お兄さんらしくも覇気がある、そして若い頃との違いがわかりやすい。演技としてもとてもうまい。選ばない理由がありませんでした。
・オベロン
CV:白金うずく さま(@S_uz9)
応募数:35
敵の総大将です。当然それに見合うだけのお声をお持ちでした。
一番重視したのは迫力と重さ、それに加えて少年のような美しさでした。応募された演技全てに選ばない理由もなく、こちらもすんなりと受け入れられました。
男性の応募者様もおられましたが、イメージ的には青年よりは少年でしたね。男性が演じるオベロンも興味深くはありました。
・シェリア
CV:ひとこえ さま(@onevoice_act)
応募数:37
お嬢様のような言葉遣いに相手を見下す雰囲気。依存する感情。恐怖におびえる…と様々な要素を入り交えた選考台詞だったと思います。
まず、上品である。けれど何か毒々しい…というのが彼女のベースですが、同時にメンタルがやや弱いというのも彼女の特徴です。
とはいえやはり選ぶのは大変苦労しました。上品さや見下し方にもそれぞれあるので、最後にぴったしはまった、そういう方を選ばせていただきました。
・カゲロウ
CV:みそ汁 さま(@mitirakara)
応募数:13
男性の応募者は少ないなれど、このカゲロウという役は結構演じたい方が多かったようで、様々な狂気を孕んだ笑い方、好戦的な姿勢、破壊者、殺戮者。そういった頭のネジが飛んでるところに惹かれた方も多いのではないでしょうか。実際私も演じるとしたらカゲロウ演じたいと思います。
この方を選んだのはどこかが突出しているわけではなく、ボイスドラマとして他の役を食いかねない役柄をどこまでバランスよく落ち着かせるか、そういった意味で適役と判断致しました。
・ターニャ
CV:葵シャルドネ さま(@stardust_utas)
応募数:29
この作品における悲劇のヒロイン。愛した者を助けることもできない、助けがくるのかもわからない。それでも芯に強い部分があるのがターニャです。
選んだ要素としては2つ。ファイゼと恋仲である、シャーロットと生き別れた双子である。という点です。特に前者に重きを置きつつ、できるだけシャーロットのような強さもある。そんな方を選ばせていただきました。
・ファイゼ
CV:ハオ さま(@buta_pet_)
応募数:10
悲劇のヒーロー。愛する者を救えず、ただ人外の姿で傍にいるしかできない。
そんな彼のセリフは台本を見ると3分の1は「グルゥゥ」みたいな獣の唸り声なんですよね。後はターニャとイチャイチャしていただくセリフがいっぱいございます。
この方は応募された全ての役に適任と思える力がありました。この方だけは選考に迷ったとしても絶対何かの役に当てはめるべきだ。そう思いました。
・ハルキ
CV:馬場輝 さま(@yojo_han)
応募数:12
ハーフリングスでも極端にセリフが少ないキャラクター。それでも物語に重要なキーキャラクターではあるのですが、応募がくるのだろうかと不安でしたが、様々な方に応募をいただけました。
この方も応募時複数のキャラを応募していただきました。とてつもない演技力を持っている。けど全体的に落ち着いて、しかも上品さがある。ならハルキが適任かなとすんなり決まりました。
どのようなキャラクターに仕上がるか、とても楽しみです。
結果発表は以上となります。
繰り返すようですが、私には演技力の優劣をつけられるほど達者な人間ではありません。
今回のイメージに合ったのが上記11名であった。他の方ももちろん採用したかった。これが本心です。
結果発表と並行して、不採用者様への挨拶もさせていただきます。
また、応募と同時に拡散協力もしてくださった皆様に本当に感謝させていただきます。ありがとうございました!
篠崎紅葉